自由

ある国の王様が自分の城にいて、外の世界を歩き回りたいと思いました。しかし、城壁の外は岩がごろごろしていて、とてもそのままでは歩くことはできません。

王様は、「皮のじゅうたんを世界中に敷きつめれば、どこにでも行くことが出来る」と考え、家来を総動員してじゅうたんを敷きつめようとしました。けれど、城のまわりを少し敷くのがやっとで、家来も王様も疲れ切ってしまい、財産もすべてじゅうたん代に消えました。悩んだ王様はやがて病気になって亡くなってしまいました。

その国に住んでいた一人の子供もまた、世界中を歩いてみたいと思いました。でもその子供は、王様のように、外の世界を変えようとは思いませんでした。

「ボクには皮のじゅうたんを世界中に敷きつめることはできない。でも、自分の足の裏に皮を張り付けることならできる。そうすれば、自由にどこにだって行くことができるじゃないか」と、皮のじゅうたんをほんの少し切り取って、皮ぐつを作りました。

その子供はそのくつを履き、世界中を自分の庭にして、どこへでも歩いて行ける自由を得ました。

 

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